COMIT 北九州コミットの会

重度障害者意思伝達装置
(他の支援機器も含む)の導入支援

北九州市立障害福祉センター
理学療法士 久保かおり

重度障害者意思伝達装置
(他の支援機器も含む)の導入支援

 障害福祉センターでは、神経難病患者等に対して、コミュニケーションに関する専門相談を行なっており、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がチームを組んで相談支援を行なっています。
 ここでは、補装具の給付対象品目である「重度障害者意思伝達装置」の導入支援について紹介します。
 「重度障害者意思伝達装置」とは、疾病により、発声ができなくなり、体も動かなくなって筆談もできない方のコミュニケーションを確保する手段の一つです。障害福祉センターでは、相談、判定、フォローアップ等を行なっています。

困りごと

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(本人、家族)

・コミュニケーション手段を確保したい
・疾病が進行し、会話が難しくなった
・慣れた人しか意思が伝えられないなど

(支援者)医療機関、居宅事業所等

・コミュニケーション手段について一緒に検討してほしい
・スイッチの検討に困っている
・機器を借りて試してみたなど

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相談

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(本人、家族)

・コミュニケーション手段を確保したい
・疾病が進行し、会話が難しくなった
・慣れた人しか意思が伝えられないなど

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関係機関との連携

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・機器の検討・・・重度障害者用意思伝達装置の機種選定、導入時期の検討など
・スイッチの検討・・・適切な機種の選定など
・機器の貸し出し・・・一定期間の試し利用に機器を貸し出します
・フォローアップ・・・機器が継続利用できるように支援を行ないます
・給付判定等・・・訪問等による判定を行いますなど

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訪問支援

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障害福祉センターのリハ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)がチームを組んで訪問支援を行います。


重度障害者意思伝達装置
(他の支援機器も含む)の導入支援

①重度障害者意思伝達装置

福祉制度 補装具費の支給
*更生相談所の判定必要
対象者 両上下肢の機能全廃及び言語機能を喪失した者であって、
コミュニケーション手段として必要があると認められる方
給付限度額 450,000円
耐用年数 5年
伝の心の画面を映したパソコン

(例)「伝の心」

②携帯用会話補助装置

福祉制度 日常生活用具の給付
対象者 音声機能若しくは言語機能障害者又は肢体不自由者であって、発声・発語に著しい障害を有する者
給付限度額 98,800円
耐用年数 5年
トーキングエイドの写真

(例)「トーキングエイド」

③情報・通信支援用具

福祉制度 日常生活用具の給付
対象者 視覚障害又は上肢障害2級以上(原則として現に情報機器(PC)を所有していること)
給付限度額 100,000円
耐用年数 6年
スイッチの写真

(例)スイッチ関連等


☆利用者負担金・・・原則、1割負担(所得状況により負担上限額設定あり)
☆申し込み・・・各区役所 生活支援課 保健福祉相談係


関係者への研修の紹介

医療機関、福祉関係者等に対して、一般研修と専門研修を行っています。
●一般研修・・・医療機関、福祉関係者等に対して、コミュニケーション障害をもたらす難病等についての理解とコミュニケーション支援の理解を深めてもらうことを目的に1回/年 実施しています。どなたでも参加可能です。
●専門研修・・・難病患者等をサポートしている医療機関等に対して、コミュニケーション機器の適合技術研修を実施し、スキルアップを図っています。
♪お気軽にご参加ください♪
♪参加ご希望の方は、障害福祉センター(522-8724)までお問い合わせください♪


<参考資料>研修会開催実績一覧(PDF)
<参考資料>研修会開催実績一覧(テキスト)

機器の紹介(一部抜粋)

スイッチ関連

☆機器スイッチ

角形スイッチ

角型スイッチ
・押して利用
・弱い方でも入力できます

ジェリビーンスイッチ+ユニバーサルアーム

ジェリビーンスイッチ+ユニバーサルアーム
・押して利用
・アームの関節が自由に動くので様々な姿勢での利用が可能です

☆センサースイッチ

ピエゾセンサースイッチ

ピエゾセンサースイッチ
・微弱な筋肉の動きを皮膚のたわみとして感知します。
・微弱な随意運動でも入力できます

パソコン設置機器

アシスタンド

アシスタンド
・ベッドで寝た状態でもパソコン画面を見ることができます

意思伝達装置とスイッチ、周辺機器

意思伝達装置とスイッチ、周辺機器