○コミュニケーション支援ハンドブック作成にあたって
北九州市障害者社会参加推進センター
センター長 藤岡 保
北九州市障害者社会参加推進センターでは、このたび、北九州地域の障害児・者へのコミュニケーション支援、IT支援を考える会(北九州COMITの会:北九州地域で障害のある方々に対して障害特性に応じたコミュニケーション支援、IT支援を行うために必要なネットワーク作りを主な目的に結成された団体)と共同で、北九州地域における障害のある方々へのコミュニケーション支援ハンドブックを作成することになりました。
今回のハンドブック作成にあたっては、障害のある方々への支援をされている皆さんに「コミュニケーション支援とは何か」を知っていただくことを目的として、関係者および支援者が実際に関わった具体的な事例や、IT支援を含めた社会資源の紹介を中心に作成いたしました。
障害のある方々が地域で生活していく為には、様々な支援機関や支援団体、そして福祉サービス事業者との連携が必要不可欠です。このハンドブックをきっかけに、コミュニケーション支援や障害特性に関する知識や技術を共有化することで、障害のある方々の地域での生活がより充実し、生きがいを感じてもらえる支援体制ができることを願っております。
また、当センターは、平成3年の設置以来、財団法人 北九州市身体障害者福祉協会が委託を受けセンター運営を行ってまいりました。運営団体および社会参加推進センターの目的は、障害の有無にかかわらず、誰もが家庭や地域で明るく生きがいをもって暮らせる社会の実現です。その一環として障害者自らによる各種の社会参加推進事業を実施し、障害のある方々の自立と社会参加の推進を行っています。その中でも、コミュニケーション支援は欠かせない支援のひとつです。今回のハンドブックは、内容的にもまだまだ一部の支援者の協力によるもので、ひとつのきっかけに過ぎません。今後、このハンドブックをきっかけとして、地域で障害福祉に関わる関係機関・団体および個人の皆さんとのネットワークが構築できれば幸いです。
最後に、今回のハンドブック作成にあたりご協力を頂ました北九州地域の障害児・者へのコミュニケーション支援、IT支援を考える会の皆さん、そして事例を提供して頂きました方々にこの場をおかりして御礼申しあげます。