福祉用具プラザ北九州(以下プラザ)は小倉北区馬借の「北九州市総合保健福祉センター」の1階にあり、正式名称を「北九州市立介護実習・普及センター」と言います。
福祉用具プラザ北九州には、約850点の車いすや介護用ベッド、排泄・入浴関連などの福祉用具や自助具を展示しています。その中でコミュニケーション関連用具はおよそ100点あり、視覚・聴覚・言語などそれぞれの障害やお悩みにあった用具を紹介したり、実際に試していただいたりしています。また必要に応じて自宅や施設に訪問し、福祉用具の適合支援やその方に合った補助具(パソコン台やスイッチ固定台)の製作も行っています。
その他プラザでは、市民の方からの福祉用具や介護に関する質問や相談に介護福祉士や理学・作業療法士などの専門スタッフが対応しています。
そして福祉用具の適合や選定のアドバイスをしたり、利用できるサービスの紹介を行っています。
また必要に応じて自宅や施設に訪問し、福祉用具の適合支援やその方に合った自助具の製作を行っています。
毎月「介護講座」や「自助具ワークショップ」などの講座も行っています。
その他の事業として、尿漏れや頻尿、尿失禁やおむつの使い方・選び方など、排泄に関することでお悩みの方や、介護されているご家族のための排泄相談窓口を設置して、専門の相談員が対応しています。
プラザに寄せられた相談の中でコミュニケーションに関係する事例を一つ紹介します。
独居や自宅に一人でいる時間が多い方の緊急時の連絡や、家族・サービス機関への連絡の為に電話機を利用したいというものです。そこで
NTTの福祉電話「シルバーホンふれあい
S」を紹介し試用体験を行いました。この「シルバーホンふれあいS」は、オプションとして制御スイッチと呼気スイッチを利用することができ、受話器を取らなくても話が出来るハンズフリー機能と、よくかける相手を短縮ダイアルに登録しておき、スキャン機能でかけたい相手にすぐ電話をかける事が出来る機能があり、体の不自由な方や視覚の障害の方にも使いやすいものです。
この電話機を導入することで家族や友人との連絡やおしゃべりが自由にできるようになったり、緊急時の連絡を家族にする事が出来るようになり、本人・ご家族の不安が解消されました。
この他福祉用具プラザ北九州にはコミュニケーション以外の様々なご相談が寄せられています。相談の中にはもちろん実現できないこともありますが、他の機関やサービスとの連携を図りながら、相談者のニーズに出来るだけ答えられるよう日々心がけています。