この「COMIT支援ハンドブック」は、昨年立ち上げたばかりの「北九州地域の障害児・者へのコミュニケーション支援、IT支援を考える会(北九州コミットの会)」の会員で作成しました。北九州コミットの会とは、障害のある方々に対して障害特性に応じたコミュニケーション支援、IT支援を行うために必要なネットワーク作りを主な目的に作られた団体です。「障害特性に応じた支援」と良く耳にする言葉ではありますが、「障害特性に応じたコミュニケーション支援」となるといかがでしょうか。
昨年秋に開催されました西日本国際福祉機器展の来場者(福祉関係者、医療関係者等)にコミュニケーション支援についてのアンケート調査を行いました。
大半の方が、「障害のある方のコミュニケーション支援に関心がある」「障害のある方と接した中でコミュニケーションに困ったことがある」と答えています。一方で、職場などで障害のある方へのコミュニケーション支援に関する研修などを行っているのは職種にもよりますが、全体の3割程度の回答でした。(アンケート結果参考)
地域には、コミュニケーション支援を行っている機関、団体があります。しかし、必要としている支援者へ情報や支援技術が届いていないことやコミュニケーション支援は特別な知識や技術が必要で難しいことと捉えられているのではないでしょうか。)
そこで、北九州コミットの会会員の持っている支援技術、情報を持ち寄り、「COMIT支援ハンドブック」を作成することで、必要としている支援者とつなぐ、つながるための一助になればと考えました。
内容をご覧になって頂ければ分かりますが、対象としている障害や内容的にも不足しているところがあります。
今後のこのような取り組みに賛同される方のご協力も募りながら、「COMIT支援ハンドブック」第2版、第3版と積み重ねていき、内容が充実していければと思っておりますので、ハンドブックを読みながら「北九州地域の障害児・者へのコミュニケーション支援、IT支援を考える会(北九州コミットの会)」への入会もご検討頂ければ幸いです。
最後になりましたが、当会の趣旨に賛同して頂き、冊子の作成にご協力いただきました、北九州市障害者社会参加推進センター様に感謝申し上げます。
平成22年3月
北九州地域の障害児・者へのコミュニケーション支援、IT支援を考える会(北九州コミットの会)事務局